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ユニセフ

 心優しい方々からは非難されることを書きます。

 本日、ある若手教員から相談を受けました。その人のゼミ生が心を病み、大学に行けなくなったそうです。どうしたらいいかの相談です。以下のように語りました。

 

 一人の人を救うことはとても大変なことだ。救おうとすれば、あなたが守るべき人を守れなくなる。だから、「その人」を救うことはやめなさい。もちろん、家族に影響のない範囲、勤務時間でやれることはやりましょう。でも、それを越えることはやめるべきだ。私は、それを分からなかったから、身を削り、高校教師を辞めた。だから、事務的にその人の利害に関する情報を収集し、その人に伝える。その後は、その人が判断すべき事だから。

 教師はその人を救うことは出来ない。その人を救う集団をつくることは出来る。だから、そこにエネルギーを費やしなさい。

 

 と語りました。『学び合い』のセオリーです。

 ユニセフが発展途上国の子どもたちを救うためのプログラムをテレビで流れていました。

 工業化社会のコードだな~と思いました。

 ようは、その国の人が自立するには何が必要かです。

 もちろん、それには時間がかかります。その間に、死ぬ子どもがいるでしょう。でも、それが必要です。十歩譲って、「これこれをやります、でも、間に合わないので」という呼びかけならば心に響きます。その子を救うことは、焼け石に水です。

 飢えに苦しんでいる子どもを救うには何が必要でしょう。乳幼児を救うだけではないのです。それからの人生があります。子どもを育てた方にお伺いします。どれだけかかりますか?物価を補正しても、その100分の1が必要です。ところが、とてつもない子どもが救いの手を求めているのです。できますか?

 私は目の前の子どもを救おうとした。でも、結局、捨て猫を家に持って帰り、同じ場所に戻すことしか出来なかった。人を救うには感情ではなく、理論が必要です。