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研究

 研究しているゼミ生達に何度も語ることです。以下の通りです。

 

 研究のための研究をするな、日本の教育を変えるための研究をしよう。では、日本の教育を変えるにはどうしたらいいか?それは現場の先生方の心を動かす研究でなければならない。考えてみろ、「林の数量化理論の第三類で分析すると・・」、「バリマックス回転をしたあとの因子負荷量が・・・」で教師の心が動くか?動くわけない。大事なのは、教師の心を鷲づかみにするメッセージ、それを示す子ども達の姿だよ。それが大事だ。ただし、学術論文にするには作法がある。その時には統計分析が必要になる。しかし、それは作法にすぎない。本体は、メッセージとデータだ、君らのデータにはそれがある。

 君らは研究者を目指してるわけではないから、学術の作法を学ぶことは必須ではない。君らの研究をまとめるに必要な学術の作法は何かは、私が判断してあげる。でも、教師の心を鷲づかみにするメッセージは何かは、生で子ども達を見ている君たちの心で判断するしかない。そして、それを心に感じたのはどんな子ども達の姿であるかは、生の現象を見ている君たちにしか分からない。

 安心しなさい。人を判断することに関して最も素晴らしい分析機器は人だ。君らの心に響く何かがあるならば、それは絶対に正しい。統計分析でその差が見えないとしたら、そもそものデータや分析方法が誤りだ。君らの方の判断の方が正しい。そういう場合は、何故、そう感じたのかを思い出しなさい。必ずそこに正しいデータがあり、私は正しい分析方法を教えてあげるよ。

 

 これが西川ゼミにおける研究です。それによって生まれたのが『学び合い』です。だから、私は多くの教師が読むような本が書けるのです。