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結果

 私のところには色々な方のお悩み相談が来ます。本日のお悩み相談は変わっていました。曰く、校長が私と似たようなことを言っているのです。校則で縛ることに法的に根拠は無く、親が認めるならば認める(例えば、茶髪やピアスも)。勤務時間を越える勤務を強いるようなものはしなくていい。

 そして、どう思われますかと聞かれたので、大賛成ですと申しました。その方は、保護者の多くの理解は得られない、そのあたりはどうですか?と聞かれたのです。

 三つの視点から申しました。

 第一に、その方針で進めたとき、保護者からのクレームが来たときです。校長の方針を伝えるでしょう。しかし納得して貰えなかったら、校長が説明するべきです。それが出来たならば良いですが、「先生方にお願いします」では丸投げの最低の管理職です。

 第二に、茶髪・ピアスなどによる実害が生じたとき、保護者が認めているならば学校が口出すことではないと思います。しかし、それによって多の子どもに実害があった場合は、個人の問題ではありません。一保護者の判断によるものではありません。その場合は、子ども達で話し合い、保護者に納得させられるルールを決めさせることです。

 第三に、校則で縛らなかったからという理由で責任を問われることはありません。だって法的根拠はないのですから。勤務時間外の部活は廃止する、つまり実質的に部活を全面廃止にすることによって責任を問われることはありません。しかし、学校は学習指導要領に基づく学習内容を定着させる義務を負っています。また、子ども達が必要な時間数の授業を受けられるようにする義務を負っています。多くの学校は、校則や勤務時間外の労働によってそれを成り立たせようとしているのです。ようは結果を出せるか?です。

 工藤校長の改革は、日本中の校長が直ぐに出来ることです。だって、通信簿・定期テストに法的根拠はありませんから、いつでも廃止できます。工藤校長の優れているところは、さまざまなステークホルダーを納得させたこと、そして、結果を出したことです。

 西川ゼミでは、多くの教師が教師の仕事だと思っていることを殆どしません。周りの同僚も、学生からの情報で、ビックリするような運営をしていることを知っています。しかし、何も問題がありません。理由は3つです。

 第一に、その運営に関してゼミ集団は納得しているからです。

 第二に、問題があったらゼミ集団の中で解決しています。ということで、私は何も知りません。よく、「一人一人の子どもに寄り添う教育」が良いと思われていますが、私の場合は全く寄り添いません。そもそも、そんなの不可能ですから。

 第三に、抜群の結果をゼミ生が出しているからです。不遜ながら、全学の平均的なゼミに比べたならば、内輪に見積もっても十倍のパフォーマンスを出しています。

 ようは結果なのです。言っていることではなく。