一生涯、一教師でもいい小中高の先生と違って、昇任しなければならない大学教師は大変です。すみません、高校教師の経験上、高校教師が一番我が儘になれます(理論上)。学年団もないですし、教科の細分化がありますから。
私は大学教師の時代、若い頃、もの凄くいじめられました。守ってくれたボスもいましたし、いい人も多かった。しかし、恥知らずの人も3割強もいたし、多くは中間層です。
戦いました。抜群の学術業績を上げ続け、攻撃されないだけの結果を出しました。そうするとゼミ生を攻撃します。だから、組織の外に自分の生きやすいコースを立ち上げ、専攻を立ち上げました。
その戦いの時、常に年長者のサポートを受けました。それをずっとみていました。
我が身を守ること、それは42歳で本学最若年記録で教授になった段階で達成しました。抜群の業績を上げている教授を攻める術はないですから。しかし、その後は私に関わる人を守ることを戦略としました。関わる人を1ヶ月でも早く昇任するために戦いました。たった1ヶ月であったとしても、生涯年収ならば約1千万円の違いです。
いま、私のボスだった方々の年になりました。幸い、私は仲間を守り切りました。
で、だから、我が儘になっています。
この年になれば、「後は野となれ山となれ」という気持ちがあります。持続的イノベーションしかできない方々とのやりとりをしていると、馬鹿馬鹿しくなります。
私のお仕えしたボスたちは、いずれも教え子達にはウエットです。しかし、それ以外にはドライです。ドライとは非情ではなく、理論的なのです。私の職場に関して、私の教え子は守り切ったという自負があります。尊敬し愛する同僚も守り切ったという自負があります。孫弟子に関しても、道筋はつけた思いがあります。
ということで、退職までの3年間、正論を実証的データに基づき論理的に語り続けたいと思います。
本日の、馬鹿馬鹿しい経験により確信しました。