文部科学省は個別最適化した教育と協同的な学びの一体化を目指しています。
では、どうしたらいいでしょうか?
今の学習指導要領の縛りの中では個別最適化する余裕はありません。分かりやすくしましょう。学校時代の時間割を思い出して下さい。月曜から金曜日、1時間目から6時間目まで授業があります。それで学習指導要領の定めている時間数が確保出来るのです。つまり、個別最適化する時間はありません。
ある通商産業省の官僚の方と話したとき、IT技術によってそれを乗り越えられると話されていました。すみません。現場をしならない。50時間の仕事を30時間に短縮しても、短縮した20時間を30時間の補修に使うのが学校です。
では、どうしたらいいか?
みんなが同じことを学ぶということを捨てるのです。
今の教育は、スタンドアローンのコンピュータに同一のソフトをインストロールしようとしているのです。そんなの無理です。スペックが違う、OSが違う。
どうしたらいいのか?
一つ一つのコンピュータは、別々なソフトをインストロールするのです。ただし、コンピュータ間のプロトコルを定めるのです。つまり、一つのコンピュータに解決のソフトがなくても、繋がっている他のコンピュータに問い合わせれば良いのです。これって、経営学ではトランザクティブメモリーという概念です。
これだけが、個別最適化と協同的な学びを結びつける道です。
が、工業化社会の方は理解できないのです。
なにしろ経済産業界の声に応えて社会人基礎力を打ち出した経済産業省も理解不能なのですから。
文部科学省が個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実に向けた学校教育の在り方に関する特別部会(https://note.com/platform_eldi/n/n9740a0fd7d75?fbclid=IwAR2vhpKIcAZlSYnw0jEok4kh_srpQQX9LqWoI6fO-4wn5FEA-fUb3nWUaFU)を立ち上げました。是非、一読下さい。「デジタル」が魔法の言葉のように使われています。現状を変えられるのは、ツールではありません、基本的な学力観なのです。ま、工業化社会人には理解不能です。
みなさん、職員室にコンピュータが導入されて、帰宅時間は早まりましたか?
ということで、安心して文部科学省の試みはスルーです。
まあ、?の方に申します。先の文章をお読み下さい。そして、職場にコンピュータが導入されてからの状態を思い起こして下さい。それで結構です。
追伸 変わらないと思うか、変わります。ただし、文部科学省発信ではありませんん。通信産業省発信でもありません。経済産業界がノーを突きつけてきたときです。私は、そうなったときにソフトランディングしたいと思っています。