4年前ぐらいに退職する同僚に「退職後はどうするのですか?暇でしょうがないですか?」と聞きました。その同僚はビックリした顔で、「やりたいことが一杯ある」と言って、その後に色々なことを話してくれました。ビックリしました。でも、今は分かります。
学部から大学院に進学するとき、私の喜びとしている趣味を全て封印しました。クラシック音楽、ニューミュージック、歴史小説、SF小説、落語・・・、それらを封印し、学術論文や書籍を読みまくり、論文・書籍を書きまくる人生を30年間続けました。
禁煙と同じです。最初の数年は辛いですが、それ以降はつらくない。やり続ければ、結果が出る。つまり、学術論文・書籍・学会の賞という成果を上げられます。大学院の同級生から「どの学会誌を見てもお前の論文がある」と言われましたが、それほど書きました。
おかげで、身に余る評価を得ました。そのおかげで、極めて有利な人生をおくれました。
でも、この年になると、頑張っても頑張らなくても結果は同じ。仕事の仕方が上手くなったので、短い時間で成果を上げる方法が分かります。
で、最近、自宅と大学の間にクラシック音楽を聴き始めました。
私が高校教師になる数ヶ月前、私が生涯で出会った最高に授業の上手い先生に会いました。その先生に教師になるために何が必要かを聞きました。その方は「落語を聞きなさい」と言いました。それ以来、30年間以上、隙間時間には落語を聞きました。当初はテープ、そしてCD、そして今はファイルです。私の語りに落語を感じた人、あたりです。
でも、最近はクラシックの封印を解きました。最近はブラームスを聴いています。今はピアノコンチェルトですが、やがて交響曲3番が流れるでしょう。封印する前に、ブラームスの交響曲第3番を聞きながら、萩尾望都のポーの一族を読んだときのことを忘れません。
私には、一生涯分のコンテンツがあります。あとは家内と楽しくやるために、私が何をすべきかを考えています。本日は、キュウリの細切りのための機器を家内に教えてもらいました。結果出すぞ~
追伸 経済的なバックボーンは、もちろん、しっかりやっています。