教師の働き方改革の文科省の素案は、馬鹿馬鹿しくて詳しく読む必要性を感じません。しかし、給特法の抜本改革を求める識者のご意見も、「それをしても変わらないだろうな」と思います。まあ効果があるのは、都道府県教育委員会を独立行政法人にして、どんどん労働基準局が入れば変わります。不夜城だった国立大学付属学校が変わったのは、国立大学が独立行政法人になったので労働基準局が入るようになったからです。
でも、もっと良いのは、教師のマインドセットを変えることです。方法は簡単です。勤務時間が終わったら、即帰れば良いのです。超勤4項目によって、勤務時間外の勤務を校長が命令できるのはかなり限定的です。「そうは言っても、仕事が終わらない」と言うでしょうね。そこが間違っています。勤務時間でこなせる仕事が、適正な仕事量なのです。
勤務時間における仕事は何をしたら良いのでしょうか?是非、学校教育法の本法、施行令、施行規則をお読みください。本法には「教育をつかさどる」とだけ書かれています。施行令施行規則には定めはありません。
「教育をつかさどる」とは何でしょうか?それは勤務時間内に学校にいて、学習指導要領に反しない授業をしていればいいのです。校長が教育の内容・方法を助言することは可能ですが、法・条例の定めにない内容・方法を命令は出来ません。学習指導要領を読めば、曖昧ですのでそれに反する教育とは、教師の政治信条を露骨な授業ぐらいしか思いつきません。事実、過去の判例もそのような授業に限られています。ましてや、勤務時間外の勤務が必要な内容・方法に妥当性はありません。だからしなくても何ら問題はありません。
追加ですが、校長からの業務命令には従わなければいけませんが、それが出来なくても懲戒の対象にはなりません。みなさんの過去には「とんでも教師」がいたと思いますが、これがあるからなかなかクビにならないのです。
従って、校長を恐れる必要性は全くないのです。恐れるとしたら同僚集団です。これも、勤務時間の時に挨拶をして手伝っていれば良いのです。そして、同僚に影響のある部分を優先すれば良いのです。つまり、自分の授業は出来る範囲で良いのです。
以上のようなマインドセットが必要なのです。
おそらく、極端な、と思われる方が多いと思います。しかし、私に迷いはありません。
理由は以下の通りです。
第一に、我々が優先すべきは教え子ではなく、我が子です。
第二に、教師が時間をかけていることによってメリットがある子がそれほどいないことを知っています。なぜなら、子どもという子どもは一人もいないからです。
第三に、勤務外の勤務によって成り立っており、それが子どものためだと思っている教師は、教え子にブラック勤務は当然だと言うことを伝えることです。