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奥義

 ゼミ生達に、「うちのゼミってうまくいっているだろ。居心地がいいだろ」と言えばうなずきます。「じゃ、俺何やっている?」と聞くと、誰も答えられません。「じゃ、俺はいらない」と聞くと、首を振ります。つまり、何をやっているか分からないけど、それが大事だと言うことは分かっているのです。

 本日のオンラインゼミで、それなりの年齢と立場のゼミ生が「西川先生のようなおじいちゃんになるにはどうしたらいいですか?」と聞きました。私は「65歳になったのだから高齢者になったことは否定しない。でも、あんたからおじいちゃんと言われる筋合いはなり」と言いました。

 別のオンラインゼミのゼミ生に聞きました。「あなたの人生の中で、小中高大の先生の中でそうなりたいという人いた?」と聞きました。そのゼミ生は「そういう授業をしたいという人はいました。」と応えたので、「授業ではなく、生き方でいた」と聞くと首を振ります。

 皆さんに聞きます。皆さんの人生の中で「この人と同じような人生をしたい」と思った先生がいましたか?おそらく、いない。何故なら、皆さんの出会った教師は、教師という教師という面しかさらしていないのです。

 私は全てをさらしています。糞くずな私の人生もさらしています。ゼミ生にはゼミでの問答はもちろん、ゼミ生と接する時間全て、全てさらしています。それらはゼミ生集団の中で共有されているでしょう。

 ゼミ生の質問の9割以上は授業以外です。私を知りたがっています。馬鹿馬鹿しいのは、私のパンツの色まで聞きます。そんな森羅万象天地間の質問に対して、『学び合い』のセオリー、歴史学、生物学、経営学、心理学等で実証的に応えます。私は理系馬鹿なので、私の行動原理はかなりシンプルで普遍的です。だから、比較的短期間で私の生き方が伝わるのです。

 次の教育、次の次の教育での教師の役割は第一に、「己が幸せになること」。第二は、それをさらすことです。だって、自分のモデルとなれる人の言葉以上に影響力がある言葉がありますか?特にクラスをリードすることもに対して。それが授業レベルではなく、生き方レベルであれば、クラスをリードする子どもは、そのレベルで日々の『学び合い』を理解できます。

 実証的学術研究の到達点が上記であることにビックリします。しかし、それに関して、私はゼミ生に徹頭徹尾実証的データで語っています。

 が、このレベルは、私と問答をしないと分からないだろうな~っと思います。このレベルになると、禅宗の四聖句のレベルになります。禅宗でも、師が到達したいモデルを示さないならば、そのレベルにはいきませんよね。あ、授業レベルならば不必要ですよ。

 そんな対話をオンラインゼミで語りました。