■ [親ばか]長所、短所
来年の4月から息子は幼稚園です。その関係で、幼稚園用の書類を書かねばなりません。その書類の中に、息子の長所、短所を書く欄があります。家内から、何を書くべきかを相談されました。私は、「長所は全て、短所は可愛すぎる」と答えたら、おもいっきりバカにされました。そこで改めて一生懸命に考えたのですが、他に思いつきません。もしかしたら短所かと思えるところも、私にとっては長所です。どう考えても、3歳の自分の子どもの「短所」を考えること、親に出来るのでしょうか?
■ [ゼミ]褒める
西川研究室は厳しいということは有名です。そのことは学習臨床コース以外の学生さんにも知られています。我々の学生さん、院生さんが「西川研究室」ですと言うと、「ああ、あの厳しい研究室だね」と「ああ、あの面白い授業をする先生の研究室ね」という二つの反応が返ってくるそうです。西川研究室の厳しさは学外に広がっており、学会や教育センターで「あの厳しい研究室ですね」と見知らぬ人から突然に言われることがあるそうです。
ということで、「ちゃらんぽらん」な学生さんや院生さんは我が研究室は鬼門です。ところが、「ちゃらんぽらん」なメンバーが所属する場合があります。成績は必ずしも優秀というわけではありません。ところが、コンパの時には、その人がいるだけで、つまみの品数が数品多くなるような人です。とにかく、軽く、面白い学生さんです。でも、二人だけで話すと、「ド真面目」なんです。これが、この人の本性なんだな~と思います。だから、厳しい西川研究室を希望するのだと思います。全体ゼミでも、学年ゼミでも、思った疑問を直ぐに言葉にします。その言葉によって堅い議論がかき回され、議論が深まります。どんどんバカをします。そのため、周りの人がバカをしやすくなります。他のメンバーを、「凄いな~」と率直に褒めることが出来ます。
集団においては多様な役割があり、どの役割が偉い、どの役割が偉くないというわけではありません。重要なのは多様な役割が存在しえることです。それゆえ、私のやるべきことは、見た目に拘ることなく、「来る者は拒まず、去る者は追わず」というスタンスを守ることです。そして、それぞれの役割の人が自身の役割に誇りを持てることだと思います。それ故、私は誇ります。西川研究室には「ド真面目で、バカをやれる」愛すべきメンバーをもてることを、心の底から誇ります。そのメンバーが我が研究室における宝です。