■ [自慢]自慢

現在、実践研究中のSさん(学び合い文化を伝えることを研究テーマにしています)より以下のメール「ちょっと聞いて下さい」が来ました。
『今回新たに繋がった,男性教諭がとても順調です。
今までは学習中に教え合うことのなかった異なる部活の女の子が一緒に勉強したことに驚いたそうです。きっかけは,○○部の女の子が先生に質問に来たら「聞いてみたら」とたまたま○○部の女の子を紹介したんだそうです。はじめは「え~!」と言っていたけど,結局「ああじゃない,こうじゃない」と言いながら活動していたのでよかったなあと先生が思ったんだそうです。そして,驚いたということもあるのですが,この授業(学び合いの授業)でないとできないと思ったそうです。さらに,「楽ちんだった。こっちが必死こいてやらなくてもすんだ。」と言っていました。子どもたちの有能性がわかり,教師側の限界を肌で感じたのではないでしょうか。これが「学び合い」の授業を初めて2回目の授業の後に話した会話の中で出てきたことです。このよさを如何に伝えればよいかとても悩むところです。「どうしましょう?」といえば,先生は「上手くやってね。期待しているよ。」と言うに決まっているので,こちらの先生ともいろいろ話をして助けてもらいます。
期待していてください。・・・・なんちゃって!』
私の返信は以下の通りです。
わはははははは
Sさんは気づいていました?これが「自慢」というものです。教師は教える必要はありません。目標を与えた後は、あとは評価です。さらに言えば、その目標が自分自身の目標であることを学習者に納得させたならば、評価することさえ必要ありません。まあ、たまに「大丈夫?」とか「期待しているよ!」を言えばいいんです。でも、自慢の聞き役になることは大事です。自慢の聞き役になるためには、学習者の目標が意味あることであると確信している教師であると、確信してもらうことが大事です。その男性教諭に対しても、最終的には自慢の聞き役になればいいんです。
ところで、○さんもブログを始めたら(いや、始めて下さい)。日本全国の方に発信して下さい。この面も期待しています。
追伸 上記の返信をしたあとで、ふと、思いました。上越教育大学の中で、「なんちゃって」という言葉で研究のやりとりが出来る研究室がどれほどあるだろうか、と。我々は子どもたちを研究した結果を、自分自身に還元出来る、すごいことだと思います。