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2012-11-13

[]ツアー 05:29 ツアー - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - ツアー - 西川純のメモ ツアー - 西川純のメモ のブックマークコメント

 中国・近畿ツアーから戻ってきました。充実したものでした。その間に感じたこと、考えたことは3つです。

 第一は実践校です。今から5年ほど前のことです。上越に『学び合い』を学びに来た人が、その時点の『学び合い』の課題として学校として実践している学校が少ないと言うことです。しかし現状は学校として取り組む学校、取り組もうとする学校の数が増えています。これは学校長や研究主任レベルの人が『学び合い』に注目しているからだと思います。そのような人が学校として取り組もうとする場合、自分が取り組めるかだけではなく、他の同僚も取り組めるかということを重視します。5年前に比べれば、その環境は整いました。特に、『学び合い』ステップアップやスタートブックの刊行によって、それらは整備されたと思います。そして来年の夏前に刊行したい本によってパンデミックの準備は整うと思います。来年度はパンデミック開始の年にしたいと願っています。

 第二は『学び合い』の肝です。『学び合い』ステップアップやスタートブックによって『学び合い』のノウハウは整備されました。しかし、その根幹は、授業の最初に課題をシャープに語り、全員達成を求める。子ども達に任せる。最後に全員達成が出来たかを評価する。というものです。そして、それが成り立つか、成り立たないかは、本人が何を願って『学び合い』を実践しているかだと思います。これはノウハウの問題ではなく、文化の問題だと思いました。

 第三は中学校へのアプローチです。『学び合い』の仲間には学びの共同体で汗をかいた人がかなりいます。今回、そのような方々からいろいろなことを教えてもらいました。今までも知っていたことは多かったのですが、全く知らなかったことを教えてもらいました。腰を抜かすようなこともです。そして、何故、学びの共同体が中学校を中心として広がっているか、その理由が分かったように思います。しかし、それだったら『学び合い』も中学校にもっと、もっと広がって良いはずのように思います。

 一昨年度よりキャズム理論に基づく戦略を展開しています(http://goo.gl/VQx37)。それは小学校において一定の成果を上げつつあります。今回、中学校においてターゲットとすべきニッチェ市場(ニッチェといってもかなりの市場ですが)が見えてきました。これからそのセグメントを対象としたトータルな解決策を提案したいと思います。