■ [お誘い]津軽の会
10月15日に青森県つがる市立瑞穂小学校で『学び合い』の研究発表があります。信州大学の三崎先生が講演されます。お誘いします。http://goo.gl/7dz9Kn
■ [大事なこと]支え合う
この事例とは違いますが、かつてやった研究です。
班の中での作業を記録分析しました。班の中には相対的に能力の低い子がいます。最初はリーダー格の子どもがサポートします。しかし、1ヶ月ぐらいで嫌になってきます。そうなると、遠回しな愚痴、ハッキリとした愚痴、非難となります。そして、仕事の分離をします。つまり、あなたはこれをやって、私はこれをやるというふうに協働を拒否するのです。やがてその子はいたたまれなくなり、授業中は別な班の中にまじります。さて、相対的に仕事の足を引っ張っていた子がいなくなったらどうなったか?リーダー格以外の子も別な班に言ってしまったのです。何故か、長い間、攻撃しているリーダーの姿を見ていたので、攻撃の対象がいなくなれば次は自分と思い逃げたのです。
ところが最後まで良好な班もいます。その班はリーダー格の子が最後まで能力的に低い子をサポートし続けました。
さて、二つの班の違いはどこでしょうか?
一見、リーダー格の子どもの性格のようです。
違います。
この研究をした人は現職教員で、攻撃した子たちもサポートした子たちもしっています。どの子も良い子で差は無いと感じました。
そこでリーダ格、また、相対的に能力の低い子以外の子どもの行動を調べました。その結果、そこに差がありました。サポートするリーダーの班の場合、リーダー以外の子も、少しはサポートしていました。ところが攻撃する班の場合は、リーダーだけがサポートしていたのです。
以下の事例では管理職だけの問題のようです。しかし、この事例の場合も、退職に追い込まれた人を周りの人がサポートしなかったのが問題です。そして、その様なことが起こったのは、管理職の問題です。「一人も見捨てない」ということを経営の根幹に据えていないからです。
多くの異学年学習は失敗し、『学び合い』の異学年学習は成功するポイントは、ここにあります。つまり、多くの異学年学習は最高学年のみにお世話係を期待します。しかし『学び合い』ではみんながみんなを支えることを期待します。
このあたりは『学び合い』を分かっていないと、分かりづらいかもしれません。