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2015-11-21

[]正鵠 19:56 正鵠 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 正鵠 - 西川純のメモ 正鵠 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 ネット上にご批判を賜る。

 『西川純て共産党なんだよ。「同志!同志!本を買ってください!』だって。」に対しては、「全くその通りだよな~。でも、私は共産党ではないけど・・・」と思います。

 『西川純氏おそるべし。学校が壊れていく。教師が壊れていく。教育の荒廃。』に対しては、「俺って、そんな凄いの??男子学生と下ネタで盛り上がるオッサンなのに・・・」と思います。

 『理科教育も専門の1つだと思われる #西川純先生 による科学への理解度の低さとTOSSへの親和性を指摘しておきたい。西川純先生は『学び合い』の教育運動を展開しており、他人に大きな影響を与えている可能性があるので、教育関係者はもっと注意をするべきだと思う。』に対しては、「まあ、そう見られても仕方がないな~。でも、ちゃんと読んで欲しいよな~。ちゃんと言葉を使い分けているのだけど」と思います。

 しかし、読んでも心がざわつかない。そう感じたとき、「ほ~」と不思議な感じを思いました。

 今までにも何度かご批判の嵐が吹き荒れたときがあります。

 最初の嵐の時は、正直、嫌な気持ちがありました。その表現方法があまりにも下品だったからです。2チャンネル的な言葉を大人が発しているのに気持ちが悪かった。

 次の嵐の時には、面白かった。ご批判の「動機」がよく分かるし、その後の展開が見えるから。だから読みながらゲタゲタ笑い出しました。

 しかし、今は不快感も滑稽感もありません。私の興味があること、主張したいこととジャンル(レベルではありません)が違いすぎているからだと思います。ご批判する方々の主張は基本的に変わらないですが、私自身が変わってしまったから。

 久しぶりにネットサーフィンして、上記を感じました。

[]お願い 07:07 お願い - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - お願い - 西川純のメモ お願い - 西川純のメモ のブックマークコメント

 全国の同志各位にお願いします。強くお願いします。保護者に新刊本「2020年激変する大学受験!あなたの子どもは間に合いますか?」を紹介して下さい。チラシ(http://qq2q.biz/pmMy)も用意しました。出来れば、印刷して保護者に配って下さい。

 子ども達の未来は、惨憺たるものです。今の価値観から言えば、大多数の子ども達は「負け組」、「脱落者」の人生を歩まなければなりません。おそらく多くの子ども達は生活保護に幾分か上回る程度の収入を得られないでしょう。生活は安定しません。人生において倒産・失業を複数経験する人が一般的になるでしょう。これは各種統計の示すところです。実は、もう既にはじまっている現実です。

 今のままでは餓死・孤独死で人生を終える教え子が大量生産されます。

 実は、今の時代を生きる我々の殆どは負け組です。

 中卒より高卒、高卒より大卒、高校・大学は偏差値が1ポイントでも高い方がいい。そんな価値観の中で育った我々は、東京大学の医学部、法学部に進学した人以外は負け組です。偏差値65の大学に入学した人も偏差値70の大学に入学した人よりも負け組なのです。いや、東京大学法学部を卒業し、財務省に入省した人さえも、事務次官になれない人は負け組なのです。

 我々の時代においては、ある程度は正しかった上記のモデルは、今は成り立っていません。そして、今後、どんどんそれが露わになります。我々の時代においては名門と呼ばれる大学を卒業した人が、昔だったら鼻も引っかけない企業から落とされ、アルバイト程度の仕事しか無いという時代が既に来ています。中学校の時は成績上位で普通科に進学した人が就職出来ず、職業高校に進学した人が活躍する時代は既に起こっていることです。ただ、その事実を我々の世代が「分からない」ふりを一斉にしているのです。なぜなら、今までのモデルは単純で簡単だった。教師も親もその子の偏差値で将来の進路を薦めることが出来、子どもも諦め・納得することが出来るからです。だから、現実に起こっていることを見ないふりをしている。

 でも、その現実に直視し、認めたならば、実はバラ色の未来が待っているのです。 では、どうするか?

 全ての子どもに仲間を与えるべきです。伴侶を与えるべきです。

 一人の収入では厳しいが、支え合えば豊かになります。

 希少なものを追い求めれば金はいくらあっても足りません。しかし、自分自身のこだわりと趣味だったら、お金はほとんどかからずに豊かになれます。

 一つのレースに全員が参加すれば、一人以外は敗者です。しかし、一人一人が別々なレースを生みだすならば、全員が勝者になれます。他に勝つことに喜びを見いだすのでは無く、自分独自の幸せを目指せばいい。

 識字障害は、多くの人が文字を読めなかったときには障害では無かったのでは無いでしょうか?逆に視力12の人がいるマサイ族においては、我々は視覚障害者です。驚異的なジャンプ力のある彼らの中では、我々は運動障害者です。結局、障害の多くはその社会で求められるものに依存します。であれば、求められるものが多様になれば、障害はそれほど問題にならないかもしれません。

 これからの日本には二つの道がある。

 一つは、現状の価値観の中で、殆どの人が「負け組・脱落者」になり、餓死・孤独死する人が一般化する未来。

 他方は、一人一人がオンリーワンの価値観を持ち、人との支え合いによって豊かな人生を全うする未来。

 当然、後者がいいですよね。

 でも、多くの教師はそれを認めたくない。なぜならば、今の自分を変えなければならないから。「中卒より高卒、高卒より大卒、高校・大学は偏差値が1ポイントでも高い方がいい。」と考える方が楽です。自分が必死になって学んだことが価値あることであると信じ、子どものそれを教えるのが自分の仕事と考える方が楽です。各種統計に表れている悲惨な現実から目を背けることは可能です。なぜなら、自分自身は公務員だから。そして、卒業後の教え子の情報はそれほどありません。特に脱落者になった教え子の情報は、教師に繋がるような子どもさえ無いのですから。やがて悲惨な現実に気づくでしょう。例えば、自分の子どもや孫が悲惨な状況になり、実は、それが広がっていることに気づくとき。しかし、そこまで待っていたならば、その間に育った子どもの未来は悲惨です。

 今、教育を変えるには外圧が必要です。是非、保護者に伝えて下さい。保護者の中には必死になって情報収集している人がいます。その人は本を紹介すれば読みます。そして、その情報はママ友ネットワークの中で拡散します。二人子、三人子の保護者から、あなたの学校とは違う学校にその情報が拡散します。

 是非、保護者に紹介して下さい!子ども達の命がかかっていると私は思っています。

追伸 本書は保護者向けの本です。マイルドにしています(この本のレベルでも十分衝撃的ですが)。教師向けに、さらに一歩踏み込んだ本、そして、それをキャリア教育の中でどのように指導するかという本も、近々に出します。