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2017-06-25

[]人の振り見て我が振り直せ 20:14 人の振り見て我が振り直せ - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 人の振り見て我が振り直せ - 西川純のメモ 人の振り見て我が振り直せ - 西川純のメモ のブックマークコメント

ミルグラム実験という有名な心理実験があります。それによれば我々は全員、そして、直ぐに残忍になれるのです。

豊田真由子議員性格破綻者だと理解するのではなく、我々と同じだと考えるべきです。

我々は、直ぐにでも豊田真由子議員のような行動をする危険性があることを自覚すべきです。

[]未来予測 19:51 未来予測 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 未来予測 - 西川純のメモ 未来予測 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 最近AI本を読みましたが、あまり役に立たない、細かすぎる、と書きました。私がイメージする未来社会理解していただくために、ちょっと説明させてください。

 AI本はAI研究概観し、どこまで可能になるかを書いてあります。でも、細かすぎて、どうでもいいことのように思いますだってAIがどんなことを出来るか、出来ないかを知らなくても、「今ある仕事殆ど無くなる」ということさえ分かればいい。

 これはAI本を読まなくても分かることです。例えば、AIを使わなくてもデータマイニングでかなりことが分かるようになっています。例えば、ボルドーワイン10年後にいくらになるかをAI無しでも分かるようになっています。例えば、「その数学戦略を決める」を読むと面白いですよ。それに先進国仕事はどんどん外注されることは「フラット化する世界」を読めば一目瞭然です。

 この手の本を読んだ後に、AI本を読めば、「どうでもいいことを長々と書いているな」と感じてしまます

 逆に、AI本にはあまり考慮されていないことがあります。それは多様化のことです。例えば、エンターテインメント系の仕事は残るなんて書いてある本もあります。私はそう思いません。何故ならば、我々の求めるエンターテーメントは多様化すると思うからです。例えば、地元野球チームがない地域キー局のある東京のチーム、即ち、巨人ファンになりますだってテレビ放送するのは巨人戦ですから。ところが、今はインターネットで多様な試合を見ることが可能ですし、今後は、もっと多様化するでしょう。オリンピック競技の中で、それで飯を食べられる人はどれだけいると思いますか?今後、多様化が進めば、今までは飯を食べていけた競技も、食べられなくなります

 AI時代から今ある職業が無くなるのではなく、AI無しでも今ある職業は無くなり、AIはそのとどめを刺しているに過ぎません。

 じゃあ、残る仕事は何でしょうか?

 先に挙げた本を読めば、商品および情報先進国では仕事にならないことが分かります

 商品は移動可能です。発展途上国で作れるものが輸入出来るので価格で負けます。今、会計海外外注されています日本の税法に堪能な他国人に数値データを送ればいいのですから。だから、対面しなければ成り立ち得ないサービスが残ります

 AIはビックデータによって駆動します。(AI本の中でここだけは理解する必要はあると思います)だから、ビックデータになるようなデータを用いる職業は残りません。その中には医師研究者も含まれます。残るのは、ごくごく一部です。

 だから、残る仕事は、ビックデータにならない情報に基づく、対面しなければ成り立ち得ないサービス提供です。私は、中長期のつきあいによってのみ収集できる個人データに基づくサービス提供だと思っています

 そのようなデータ収集できる能力とは何でしょうか?人とのつきあい方です。

 そして、ポイントはどこで顧客を獲得するかです。あなた顧客を獲得しようとしても、その顧客と既に関係を結んでいる人がいたら勝負になりません。だって、長いつきあいであるかどうかが勝負の分かれ目なのですから。では、どうやって顧客を獲得するか?それは子どもの時から顧客を獲得するしかないのです。だから学校生活顧客獲得の場なのです。

 このような仕事を考えるときローカルグローバルの違いを理解する必要があると思います一般的には、地方と国・世界に分けられると思いますが、私は、顧客特定され顧客限定サービスの質で勝負するのがローカルで、顧客特定されず価格一般的サービス勝負するのがグローバルだと思います。このあたりは「なぜローカル経済から日本は甦るのか」をお読みください。

 以上の3冊とホーガンの「断絶への航海」を読むと、私が何を考えているかかると思います

 繰り返します。AIの登場が今の社会を変えるのではありません。AIが無くても今の社会は激変します。(我が国場合少子高齢化社会の影響も加わりますAIはとどめを刺すのです。