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2018-02-06

[]危機意識 19:46 危機意識 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 危機意識 - 西川純のメモ 危機意識 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 みなさん、自分の乗っている車を町でよく見かけませんか?特に、その車を買った直後に。逆に、その車の対抗馬だった車種は見かけないと思います。なぜだと思いますか?

 このことをフィフティンガーという人は認知的不協和理論で述べています。人は自分に都合の良い情報を積極的に取り込み、都合の悪い情報を無意識に排除することによって不快な気持ち(認知的不協和)を軽減しているのです。自分の選択は正しいか悩みます。だから、自分の選択した車種を探し出し、「ほら、あの人も買っている」と思いたいのです。そして選択しなかった車種を見いだしたくないのです。

 本日、ある人と話したとき、多くの人は滑稽なくらい危機意識がないと話し合いました。理由はその危機を認めることは不快なのです。では、私やその人は何故、危機意識を持てるのでしょうか?理由は、その危機を乗り越える方法を知っているからです。そして、乗り越え方によっては、現状よりよりよい未来があることを知っているからです。

 だから、次の本では、そんなことを書きました。

[]効率 05:56 効率 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 効率 - 西川純のメモ 効率 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 アクティブ・ラーニングは時間がかかる。だから、時間内に終わらせられないという誤解があります。

 これを主張される方の100%は、今までの指導は残し、それにアクティブ・ラーニングを加えようとしている方々です。それだったら時間がかかるに決まっています。

 『学び合い』の場合は、今までの指導を無くし、その代わりにアクティブ・ラーニングにするのです。その結果、出来る子どもが出来ない子どものペースに合わせるというロスを減じることが出来ます。そして、その子が分からない子を教えることによって、1対三十人以上より遙かに個別対応します。

 そして、何よりも効果があるのは「一人も見捨てないのは自分にとって得」という理解によって、本人が勉強する気になる。

 ま、本を読まず、その背景となる学術研究を理解せず、既有概念で理解する人、つまり、圧倒的大多数の人にとっては理解できないことですが。