今は教員採用試験に合格することに頭がいっぱいだと思います。しかし、それと同じぐらい大事なことがあります。それは採用後に辞めないことです。
残念ながら新規採用者の中で1年以内に辞める人は少なくなく、増加しています。
では、何故、希望した教職について辞めるのでしょうか?
教科の力量不足だからでしょうか?
学級経営に失敗したからでしょうか?
おそらく違います。何故なら、それは新規採用者の多くが失敗するからです。教師が果たすべき仕事は多く、それを学ぶ時間は短い。大学では大凡のことは「紹介」出来ますが、一つ一つの学校、一つ一つのクラス、一人一人の子どもの特性に合った部分は教えきれません。だから、失敗します。そして、失敗します。そして、失敗します。
では、何故、失敗しても辞めないのでしょうか?
それは、職場の中にはチームの意味を分かっている人はいます。その人が「私も同じ失敗したのよ」、「くよくよしないで、いっしょにやろう」と言ってくれる先輩がいるからです。
一方、授業が上手くて、学級経営の上手い初任者もいます。しかし、その人たちの中には職を辞める人がいます。何故でしょうか?
担任するクラスに居場所が無くても職員室に居場所があれば生き残れます。一方、担任するクラスに居場所があっても、職員室に居場所が無ければ生き残れないのです。就職して3年ぐらいは怒濤の時期です。その時期を乗り切れるか否かは、年の離れた先輩教師と繋がれるか否かなのです。
さて、みなさんは30代、40代、50代の人と繋がれますか?
おそらく、どのように繋がっていいか分からないと思います。
上越教育大学教職大学院の教科教育・学級経営実践コースは、多くの若い教師のタマゴと多くの現職教員が学びます。
もしかして、教育実習の指導教諭のような関係になるのではないかと心配ですか?ご安心下さい。我がコースのスタッフは全員、小中高の現職教員の経験があります。同時に学術研究の業績も兼ね備えたスタッフです。皆さんが所属した部活の中で居心地がよく、部員の雰囲気の良い部活を思い出して下さい。我々は、その部活の顧問の役割を果たします。中堅、若手が同じ方向を向いて知恵を出し合い、汗をかく集団にします。
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