私は61歳になりました。老後がハッキリと射程に入っています。その私から若い方へアドバイスです。
第一に、結婚して共稼ぎをしましょう。
私は最年少で教授になり、ほぼ毎年特別昇給をいただきました。本学の昇給ストップは57歳なのですが、53歳で教授の最高の号俸に達しました。そして博士課程を担当していますので1割の手当が付きます。それが続いているのです。ですので、一般の教諭よりかなり高額の給与をいただいています。家内は7年間、幼稚園の教諭をして以降は専業主婦です。
毎年、年金定期便に退職時の年金額が知らされますが、ビックリするほど低い。現役世代の6割と言われますが、そんなもんじゃない。その半分以下です。家内は専業主婦なので国民年金と7年分の共済年金です。
結論から言えば、生涯教諭のご夫婦の年金の合算は、我が家の年金の合算に勝っています。なお、私がお仕えした方で、十年以上学長をされた方に私の年金定期便を見せたら、似たようなものだそうです。仕組みは分からないですが、一定以上に上がらない仕組みなのでしょう。
第二に、学生時代の年金も払いましょう。学生時代の猶予制度があります。働いたら、遡及して払いましょう。大凡、年額で20万円弱です。若い頃には高額ですが、払った方がいいと思います。私は25年から務めました。結果として、満額の40年に5年7ヶ月満たない。結果として、年額10万円の差が出ます。75歳以上生きると損になります。遡及は平常は2年、学生時代に手続きをすれば5年間の猶予です。
第三に、副収入を得られるようにしましょう。
年金がどれほどの支えになるか分かりません。特に若い世代になればなるほど、少子高齢化の影響で少額になるでしょう。しかし、老後の安定した収入であることは確かです。しかし、年金だけで生活出来るとは思えません。若い頃から副収入を得る練習をするべきです。例えばアフィリエイトなどは安全だと思います。
第四に、長期、分散、積み立ての投資をすることを勧めます。
FXなどの短期の売り買いで利益を得ることは、プロでも難しい。素人が手を出すべきとは思えません。しかし、長期、分散、積み立ての投資ならば、大凡、5%の利回りが期待出来ます。理由は長期、分散、積み立てならば、世界のGDPの成長に税制上の特典がつくからです。GDPは簡単に言えば、一人あたりの労働生産性×人口です。先進国の労働生産性が頭打ちだったとしても、多くの人口を占める発展途上国と中進国の労働生産性はICTによって高まることが期待出来ます。そして、ほぼ確実に世界人口は増えます。
5%で10年の複利で1.65倍になります。20年で2.71倍、30年で4.47倍です。
以上のうち、第三のみを私はクリアーしています。残りのことはもっと若い頃に年長者から、ちゃんと教えてもらいたかったと残念に思っています。ということで、書きました。
追伸 ただし私は専門家ではありません。ご自身で情報収集して、自己責任でご判断下さい。