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BL

 最近、あるBLドラマにはまってしまいました。ドラマにはまるなんて、20年ぶりかも。

 長い説明をします。

 小学校の頃から漫画を読みませんでした。マガジン、ジャンプに掲載されている男子漫画は構造が極めて簡単です。ある主人公がいて敵と闘う、困難の後に勝。勝と次の敵が現れます。その敵は前の敵より津よりのです。困難の後に勝。勝と次の敵・・・の連鎖が続き、最終的には指一本で地球を破壊することが出来るところまで行き着くのです。途中経過は様々ですが、基本構造が単純すぎます。また、ジョージ秋山のアシュラに代表される救いの無いマンガは耐えられませんでした。ということでマンガは読みませんでした。

 大学に入学するとM君という同学年の人がいました。その人の学生宿舎に行くと、所狭しと本棚があり、全て少女漫画でした。ただし、マーガレットではなく、「花とゆめ」や「LaLa」に掲載される様なマンガです。少女漫画を男が読むことに「引き」ましたが、読み始めるとハマりました。心理描写が凄いのです。萩尾望都に心酔しました。大島弓子の綿の国星なんていいですね。その中でもハマったのは、ポーの一族、摩利と新吾、日出処の天子です。BLですが、性的描写は無く、恋は成就しません。ロミオとジュリエットを読むような気持ちで読みました。

 大学院に入ってから趣味を封印し、マシーンになって研究を進めました。

 しかし、最近、良質のBL映画にひょんなことから出会いました。

 「his」、「線上の僕ら」などです。いずれも一般人を聴衆として想定しているので、性的描写は抑えられています。そして切ない思い、葛藤が丁寧に描かれています。涙もろい私は号泣しています。いいのは、悪人がおらず、みんな善人です。そして、昔読んだ漫画と違って恋は成就するのです。つまり、善人が幸せになる映画です。

 3週間ほど前から「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」というドラマが始まりました。これがいい。コメディータッチですが、主人公の思いが心に響きます。腐女子、腐男子以外の方にお勧めです。

 徐々に封印を解こうかな、と思いました。

追伸 BL映画・ドラマを見ながら、頭の中で思うのは、これが同性愛のカップルでなかったら陳腐な映画になったろうに、と思うのです。ロミオとジュリエットの昔より、禁じられた恋の方が燃え上がりますから。つまり、LGBTの理解が広がった世界では、どんな風になるのか想像します。分かりませんが。

追伸2 同性愛カップルは子どもを持つことが困難です。以上のドラマの主人公が中年、老年になった時の映画を見てみたいと思いました。こうだったらいいな、というものがあります。ゲイのカップルとレスビアンのカップルで長い時間かけてマッチングをするのです。そして、2×2の組み合わせで人工授精して子どもを作ります。それぞれのカップルが二人の子どもを育て、4人が緩い形で家族を形成します。これから日本も欧米のようになるかもしれません。そうだったら二人の母親と二人の父親に育てられた4人の子どもが増えるかもしれません。とにもかくにも、みんな幸せになって欲しい。