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奥義

 本日、ゼミ生が研究の相談に来ました。

 我がゼミは『学び合い』のゼミです。だから学術研究も『学び合い』です。ゼミ生の誰かが学術研究をしたい、本を出版したいと思うと、ゼミ生集団に「これこれのことやりたいけど、一緒にやる人いませんか?」と言って有志を集めるのです。ということで、学術研究や本のプロジェクトが並行して進んでいます。この感覚、西川ゼミに入らないとわからないよな。ちなみに最近出した本もそのプロジェクトの一つです(https://amzn.to/37r2UGD)。ゼミに入って半年以内のゼミ生が本の執筆者の一人になるなんて、我がゼミぐらいだろうな。

 本日、様々なプロジェクトの中で民主主義に関する学術研究のプロジェクトのチームが相談に来ました。先だって、そのチームが明らかにしたことを私に語りました。私は感激して泣きました。この数年無かったことです。素晴らしい。でも、その研究を進めたゼミ生は己がなしたことの価値をわかっていない。

 いつもだったらゼミ生との会話はユーチューブに公開しました。今回はそれがない。だから、簡単に説明します。私の言ったことは以下の通りです。

 

 我々は日本を変える研究室だ。学術論文も日本を変える学術論文にしなければならない。日本を変えるためには、それを読んだ現場教師の心に響かなければならない。考えてみろ、直接確率計算でどうのこうの、因子分析でバリマックスで因子負荷量がどうのこうので現場教師の心を動かせるか?学術論文の作法なのだからそれはしよう。でもね、本体は現場教師の心をわしづかみにするメッセイジーは何か?おまえらは、俺を泣かせるレベルのことをした。それをまとめろ。

 

 その後、議論しました。
このレベルのことを語れるのが大学教師の醍醐味です。つまり、「美」を語れるのです。この感覚は、ゼミに入るとわかるけど、入らないと意味不明だろうな。