お問い合わせ  お問い合わせがありましたら、内容を明記し電子メールにてお問い合わせ下さい。メールアドレスは、junとiamjun.comを「@」で繋げて下さい(スパムメール対策です)。もし、送れない場合はhttp://bit.ly/sAj4IIを参照下さい。             

呪縛

 特別支援教育「全教員が2年以上の経験を」 文科省検討会議(https://news.yahoo.co.jp/articles/0d33c7c07785d39b467de414b81c6098d57f6004?fbclid=IwAR0-tcG3dc2f8L_1M5LksQSiaEpd7d4KjXBQjq-65EhqRkrzpDZ8j5zEVvA )というニュースが流れたので読みました。

 読んで脱力しました。どの部分だと思われます。方向性はいいと思うのですが、「全教員」というところです。工業化社会のコードである、規格化に縛られている。

 それに、この会議の方々、ちょっとはシミュレーションしたのだろうか、と思います。素人の私でも分かるミスがあります。

 担任を何年経験させるのでしょうか、1年ですか?そうなると特別支援学級の子ども達は特別支援教育の経験のない新卒教員が担当することになります。それも毎年、担任が替わるのです。一人一人の子どもを理解しなければならない、現状の特別支援学級の現状を委員の方々は理解しているのでしょうか?

 現状の特別支援学級の担任の中には、それを専門とする専門家の方が一定以上います。また、通常学級担任が特別支援学級の担任になる場合、ベテランの方が担当することが少なくないのです。これを崩すのですか?それを現場経験のない、もしくは少ない教員が担当するのです。これって通常学級の子どものために、特別支援学級の子どもを犠牲にするのですか?

 仮に、毎年ではなく2年ごとに入れ替えるとしたら、通常学級の数と特別支援学級の数が5:1でならねばなりません。そんなことあり得ませんよね。

 大学院における指導教官は文部省の教科調査官でした。その方から聞いたことです。学習指導要領にある実験を入れるときには、その実験器具の整備状況を全国調査して、不足分に関しての予算手当が出来てから学習指導要領に入れるそうです。それぐらい綿密に文部官僚は考えているんだと教えてもらいました。

 そのような文部官僚はどこに行ったのだろうと思います。それとも私が基本的な抜けがあるのかと恐れます。あまりにも低レベルのミスなので。

 特別支援教育を一生懸命にやっている方々に申します。怒りがわきませんか?