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2008-10-17

[]講演 18:26 講演 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 講演 - 西川純のメモ 講演 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 本日は兵庫教育大学附属中学校で講演をしました。もしかしたら、本日の講演を聴いた方が読んでいたら、言い訳させて下さい。本来の私の講演は、いつもはもっと技巧を凝らしたものです。本日は、聴衆のみなさんの反応を生かして間をとるということなく、ねじ伏せるような講演でした。すんません。

 言い訳ですが、私に与えられた情報では、講演は14:05~15:25とだけ伝えられていました。従って、私は1時間20分(まあ、紹介の時間を5分程度削る程度)と勝手に思っていました。が、到着すると、それには学校長挨拶と副学長挨拶を含めた時間で、私に与えられた時間は1時間だけであることが判明しました。本当だったら、話の組み立てを変えるべきなのですが、すでにお知らせした題目から言って削るに削れなくなりました。ということで、一気呵成に語り尽くすという大技をしてしまいました。

 私としては、絶対に時間オーバーをせずに、時間通りに終わらせるというのことを私自身に課しています。ということで選択の余地がありませんでした。すみませんでした。

 でも、私が語るべきことは語りました。附属中学校の皆様からも暖かく迎えていただきました。きっと、幾人かの人の心に伝わっていると思います。今から、講演会で紹介した「奇想天外な授業」をやっている同志、これからやろうとする方々と名古屋で飲んできます。分からないことがありましたら、どうぞ、メールして下さい。誠意を持って返信いたします。

[]昨日 08:06 昨日 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 昨日 - 西川純のメモ 昨日 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 昨日は最悪のネット環境の中でアップできませんでした。

 昨日はS大学のM先生もこられた兵庫県の中学校に来ました。いい学校です。まず、子どもがいい!涙が出るほどいい!これなら、本当に短時間に初期段階をスルーし、充実段階に進めると思いました。また、学級数現状の結果として、空き教室がいっぱいあります。ということで、すぐにでも大々的な異学年が実現できます。また、管理職がゆったりとした方です。校長先生はかなりユニークな経歴を持つ方で、面白い話を聞かせていただきました。職員集団の年齢バランスも悪くないと感じます(ここは非常にポイントです)。

 授業研究では若い先生の『学び合い』を見せていただきました。安心して参観できました。いくつかの課題も見えましたが、早晩、自らの力で解決できると感じました。

 夕方から先生方と飲みましたがが、印象としては「しっとり」とされていました。平常の指導に自身を持っておられることを感じます。おそらく、今を変える必然性を日常にはあまり感じなくてもいい状態だと思います。でも、このような先生方が『学び合い』を取り入れたら凄い事ができるのに、と思いました。

 今から、兵庫教育大学に講演のため出発し、本日の夜は愛知の同志と飲みます。ワクワク。

[]テスト結果公開 08:06 テスト結果公開 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - テスト結果公開 - 西川純のメモ テスト結果公開 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 テスト結果を公開すると問題が起こると危惧される先生がおられます。でも、何故、テスト結果を公開すると問題が起こるのでしょうか?それは、子どもたちがテストの点数を人間の序列と思い込み、それを使って子ども間の関係が崩れるからです。でも、何故、子どもたちがテストの点数を人間の序列と思い込むのでしょうか?それは、教師がそう思っており、そう使うからです。

 『学び合い』では問題は起こりません。なぜなら教師はテストの点数を人間の序列とは考えません。ただ、「みんな」を達成する指標とします。そして、平均点ではなく最低点の向上を「みんな」に求めるからです。

 公的な機関の情報は、個人情報に関わらない限り公開されるべきものです。全国学力調査にしても、個人情報に関わらない限り公開すべきです。学校ごとどころか、クラスごとにでも公開すべきです。これは議論の余地はありません。少なくとも公開することに関して説明する義務はありませんが、公開を止める側には説明義務があります。現在、某県では学力調査のデータを公開することの是非が議論されています。しかし、それを公開を求める側も、反対する側もテストの点数が序列であると考えている点では同じように私は見えます。

 もし、某県の知事が、個々の学校の点数、また、平均点を云々するのではなく、最低点の向上を「みんな」の課題であることを語り、それを説得できるならば、問題の見え方はだいぶかわるのに・・・・、と思いました。