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2013-10-18

[]課題 08:26 課題 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 課題 - 西川純のメモ 課題 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 『学び合い』をやり始めた人は、最初は「課題が難しい」、「課題がツボだ」とおっしゃります。しかし、「その方の考えている」ツボはツボでは無いのです。

 従来型の授業になれている先生方の考える課題には、「達成させたいこと」と「そのための方法」が含まれています。そして、過半数の方の課題は「そのための方法」のみで「達成したいこと」が欠けています。

 例えば、国語の本読みがあります。「本読みをさせる」という活動は頭の中にありますが、それが何のためにあるのか、また、それが達成したかしないかの判断基準がありません。

 例えば、理科の実験の予想があります。予想をさせる時には、何を予想させたいのかがハッキリしていません。「予想をさせる」という活動だけが頭の中にあるのです。そして、予想をさせてから、「あれ?」と子どもの予想が自分の達成させたいこととの違いに気づきます。そこで、慌てて修正をかけます。それが従来指導型の「指導」の実態です。

 『学び合い』をやり始めた方は、「そのための方法」に手を入れなければならないと思います。例えば、ブロックを使って、とかです。でも、それは不要です。百歩譲っても例示はOKですが、強いるのはアウトなのです。一人一人は多様で、一人一人「そのための方法」は違います。

 一方、『学び合い』では、従来指導型でなおざりにされていた、「達成させたいこと」と「判断基準」を明確にします。ただし、クラス全員に分からせようとはしません。そりゃ無理ですから。その代わりに、クラスの上位2割の子どもに誤り無く分かる説明をすれば良いのです。そして、全員達成を求め、2割の子どもが周りの子どもに説明する時間を確保するために長々した説明はしないようにします。

 「達成させたいこと」と「判断基準」を教師が明確に持つべきなのは、『学び合い』であろうと従来指導型であろうと当たり前のことです。ただ、『学び合い』はそれを意識化しないと授業は出来ません。何故なら、授業の最初に子ども達の前でそれを語らなければならないのです。

 従来指導型は、いくらで後出しじゃんけんの「指導」が可能です。だから「なんとなく」でも授業が出来ます。そして「なんとなく」始めても当意即妙に後出しじゃんけんをすることが教師の職能と思われているのですから・・・・。

 この段階を乗り越えた後に「一人も見捨てない」と求め続けることの奥深さと、自分の心との戦いを理解するようになります。

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動画のダウンロードが過剰で、一時停止になったようです。

別な方法を考えます。