今日はオンラインゼミです。オンラインゼミ生から、自分たちが日本の教育にできることは何かを問われました。
身銭をきって学ぼうとする人たちの意識は高い。
私は以下のように語りました。
詳しくはクリステンセンのイノベーションのジレンマ、ムーアのキャズム理論2を読んで下さい。基本的に市場占有者は何もできません。今の公教育は市場占有者です。そこで何とやろうとしても、周りが潰します。だから、うまく立ち回って下さい。
改革は市場占有者がせせら笑うニッチな市場から生まれます。その市場が拡大することによって、現状の市場占有者が追い落とされるのです。
あなたは市場占有者である公教育の中にいます。だから、改革を直接関われない。でも、二つのことができる。
第一に、ニッチの市場がキャズムを超えたとき、現状の市場占有者の教師と子どもをソフトランディングできる。『学び合い』ならば、目標の個別最適化は限定的ですが、方法の個別最適化はできます。それを広げることによって、生き残れる教師と子どもを増やせます。
第二に、教え子の進路に関して、個別最適化する社会において、何は「はずれ」かを伝えることができます。そして、それよりもましな選択肢を提示できます。