ニュートンは古典力学を完成しました。しかし、人間的にはかなり難がある人だったようです。でも、古典力学を完成した業績は、そのことを傷つけるものではありません。人間と業績は別なのです。
以前から、納得しているけど、モヤモヤすることがあります。
歴代のゼミ生から、「○○研究室の人たちは、○○先生のようになりたいと思っています。でも、西川研究室のみんなは一人も西川先生のようになりたいとは思っていません」と。
それも満面の笑みで、誇らしげに。
それをメモで書きました。
そうしたらOBからレスがありました。曰く
OB:自分としては業どうのというより名人芸に惹かれるか再現性のある理論技術に惹かれるかという違いです。かと言ってその〇〇先生にそれがないわけではないのは百も承知ですが、浅はかな学生にはそう当初は映ったのです。
西川：てっちゃん。ということは、私は名人芸ということ？
『学び合い』は万人が使える再現性のある理論技術だよね。もちろん、不特定多数の授業では名人技を駆使するけど。
OB:いえ、理論が欲しいので、先生のような人になりたいのではなく、先生が持つ理論が欲しいのです。なので名人芸ではない。再現性が極めて高い理論技術を求めます！ということを誇らしく話すわけでして。そしてそれを生み出しまとめた先生を大いに尊敬しております！！しかし同じような人間になろうとは思わない・・・なれないと思うのです。
至極、納得できます。納得すると、指導教員のようになりたいという方が異常のように感じます。私の大学院での最初の志は、教育学研究を科学としたというものです。だから、本望です。
SNSでしか私を知らない人には分からないですけど、普段接しているゼミ生にとっては95％は私は頭のいい中学生です。絶えず、だじゃれと、いたずらを楽しんでいる。そんな人になりたいとは思わないでしょう。
でも、最近のゼミ生は、私と家内との関係を根堀はほり聞きます。私が家内に依存しきっていて、家内を愛していることは分かるので、その面にはモデルにしたいというゼミ生はいます。でも、私が実践しているレベルまでやるかといえば、ま、今は無理でしょうね。
