私は百戦錬磨の人です。未熟なゼミ生ごときに後れを取ることはありません。しかし、本日は一本取られました。それも2回も。
昨日より、遠方からお客様が来ています。その方から色々な『学び合い』に関する質問を受けました。その中で、教師が関わらない方がいいという説明をした後に、ゼミ生に「おい、俺が近くでウロウロしない方が気楽に動けるだろ」と言いました。私としては同意すると思ったのですが、間髪入れずに「僕らは先生が近くでウロウロしても気楽に動けます」と言ったのです。大爆笑です。そうです、西川ゼミは並の『学び合い』集団では無かったことを見落としました。
本日のゼミには、ネットフリックスで話題になったイカゲームのジャージを買ったゼミ生が、それを着てゼミに参加したのです。さんざんからかってやりました。本日は私の所属する領域の催し物があります。珍しく領域長挨拶がないとのことで気楽でした。ところが昼飯を食べる直前に挨拶があると言うことを聞きました。ゼミ生にそれを愚痴ると、そのゼミ生は「ジャージを着て挨拶をして下さい」と言ったので大爆笑しました。そして、「1万円を出すならば着てもいいよ」と言ったのです。そのゼミ生は困った顔をしたので、したり顔に私はなりました。
食後、研究室に戻ってしばらくしたら、ゼミ生がニッコリ顔で「1万円が用意できたので、着て下さい」とジャージを渡したのです。そこで、私の愚かさを自覚しました。西川研究室は本学最大の研究室です。そして、私をオモチャにするためにだったら、金を分担するやからが少なくありません。「しまった、せめて5万円ぐらいにすれば良かった」と思ったのですが時既に遅し。綸言汗の如し、です。管理者の私が、管下の学生にいった言葉なのです。ま、身内の会ですし、ジャージを着て挨拶をしてはいけないという法律はありません。私が恥をかけばいいのですから。
ということで、100人以上の学生さんの前にイカゲームのジャージを着て挨拶をしました。挨拶自体はしっかりとしました。
追伸 私が1時間半講演すれば、近場で15万円、遠方だったら30万円（いままでの最高額は50万円）のギャラを要求しています。しかし、5分程度で1万円と言うことは、1時間半で180万円となります。学生時代から大型コンピュータを使ったバイトでかなり高単価バイト（3時間で７、8万円）で稼ぎましたが、おそらく生涯でもっとも高単価バイトと思われます。
追伸 でも、結局はゼミ生との呑み会のご厚志の原資の一部になるのです。
