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劣化

 つくづく組織の劣化を感じます。

 文部科学大臣が全国の大学の学長を集めて対面授業を再開することを要望したのです。最悪なのは、やらなかったら・・・という脅しをかけています。少なくともかけられると思っている人はいます。(https://www.jiji.com/jc/article?k=2020111900559&g=soc&fbclid=IwAR0n3TO10gsmxIMFnpxmN67ktcF9Tb9woK73ko9MGAE7yD5vfKUlKCc3BNQ

 基本的に日本の教育は文部科学省が大きな方向性を示し、その方向性にそっているところをサポートしていました。だって、学習指導要領の縛りは、その文面を読めば、いかようにも読めるようになっていますから。文部科学省は学習指導要領を実現するための予算を獲得することをやっていました。

 対面授業を推進してほしいという要望は至極ごもっともです。大学の教員として、その通りだと思います。でもね、ようは何故、そうできないかです。

 対面授業を全開にしたとき、クラスターの大きさは、飲み屋、老人施設の比ではありません。そうなったときの責任を文部科学省は負うのですか?昔の文部科学省だったら、そのあたりの計算はしています。しかし、今は無い。つくづく組織の劣化を感じます。

 ま、そのあたりの配慮はありますという言葉は言えますが、この記事になった段階で、それはいってはいけないことだと思います。昔の文部科学省は、そうすべきだ、と言葉にする前に、そのことが実現するための手立てをしました。でも、いまは、そうすべきだ、だけ。