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別な生活

 今のゼミ生の姿は、私の「今」の価値観に関係しています。だから、それでいいですし、面白い。でも、別の院生の生活もあります。ま、ゼミ生が見ても「ふ~ん」と聞き流すでしょうが書きます。

 そもそも、大学院に進学したのは学部時代の反省です。私は学部時代は遊びまくっていました。もちろん、要領よく流しましたが、遊びました。4年の後半になって、入学当初は差が無かった同級生の中で差が出来ました。4年間、生物学に打ち込んでいる同級生は輝いていました。

 リセットするために大学院に進学しました。

 だから、没頭しました。私の1日は以下の通りです。

9時半:起床

10時:院生控え室に登場

12時:食堂

12時半:院生控え室に戻る

22時:院生仲間と飲み屋に行きます。

1時に家に戻り、いつの間にか寝ていました。

 ということで、毎日12時間机にしがみついて本を読み、カードに整理しました。

それを毎日続けました。例外は年間で10日もなかなかったと思います。

 バカな学生でも、半年やれば、ヘタレの偽准教授・偽教授の底の浅さが分かります。1年やれば、その偽准教授・偽教授を越える方法が分かります。分かれば、簡単です。

 ということで、在学中にまとめ上げた論文は以下の通りです。

 

西川純、小林学(1984.7):高校生の電気概念の理解に関する調査、理科教育学会研究紀要、25(1)、日本理科教育学会、19-27

西川純、小林学(1984.10):電気・電子科及び普通科生徒の電気概念についての比較研究、 科学教育研究、8、日本科学教育学会、177-185

小林学、西川純(1985.4):高等学校生徒の電気概念の理解の男女差について、筑波大学学校教育部紀要、7、筑波大学学校教育部、11-2

 以上3つは、おそらく、理科教育学のみならず日本の教科教育学において、最初に統計分析をちゃんとやった論文です。

西川純、小林学(1985.10):戦後の経済・産業界の教育に関する要望・意見の変遷、科学教育研究、9、日本科学教育学会、100-106

 これは、今でも唯一の経済・産業界と教科教育の関わりを論じた論文です。私の今と繋がるのは、これです。

Nishikawa,J.,Kobayashi,M.(1986.4):Recent Revision of "Science" Curriculum for Upper Secondary School in Japan, Science Education, 70(2), JOHN WILEY & SONS,123-128

 これはデューイが設立したScience Educationの日本人で2番目の論文です。

 

普通だったら、ビックリするでしょうね。

ゼミ生の幸せ、子ども達の幸せの像が変わっているので、今の「バカども」が愛しいのです。でも、私のような院生時代も、ダイナミックですよ。